internship entry

My career Turning Point

05
コーポレート部門審査法務部審査法務課
Y.A2023年入社

審査法務は「戦略的守り」
営業と両輪で社に貢献


社会インフラの根幹を支える鉄鋼。
大きな成果が形となって
現れる鉄鋼商社に魅了された

就職活動を始めたころは、漠然と「大きな取引ができる商社がいい」と思っていた程度でしたが、いろいろな企業を調べるうちに業界の特性が見えてくるようになり、深掘りしながら研究を重ねるなかで目に留まったのが鉄鋼業界でした。

経済や社会を支えるインフラ施設や、庁舎・事業所、病院、商業ビルなど社会になくてはならない施設にとって、鉄鋼は基幹となる必要不可欠な素材です。さらにいえば、ものを直接造ることのない商社であっても、自分の扱ったものが建設物という目に見える形で残ります。

特に鉄鋼の場合、ひとつの取引で扱う数量も金額も規模が大きくなります。また、自分一人では生み出せない大きなプロジェクトをチームで動かせる点も大きな魅力でした。取引額が大きくなれば社会や経済のインフラを支えているという実感も強くなり、携わるほど大きな達成感につながると考え、鉄鋼建材を扱う商社を志望しました。

人を大切にする社風が入社の決め手。
配属されたのは予想外の審査法務部、
責任の重さを痛感

最終的に入社を決めた理由は、選考過程でお会いした先輩方の人柄や、風通しの良い社風に惹かれたからです。他社と比較しても社員の方と接する機会が非常に多く、面接後には人事担当者のフォローアップ面談まであって、リラックスした場を設けていただけたことで、気になっていた点を率直に質問できました。このような手厚いフォローを通じて人と真摯に向き合っている社風を実感し、入社への意思を固めました。

入社後、配属先が管理部門である審査法務部になり、正直なところ驚きました。思い描いていたキャリアとのギャップに戸惑いを感じたことも事実です。しかし業務に携わるうち、審査法務部の行う「与信管理(取引先の支払い能力の審査)」と「契約管理(取引先との契約遂行の管理)」が、会社の健全な成長に不可欠な役割を担っていることがわかり、責任の重大さを実感しています。いわば、「攻めの営業」に対する「守りの審査」。これらは会社の両輪なのです。

会社の利益を最大化する
「戦略的守り」の実践。
それを支える営業部門との
対話の重要性

配属から半年ほどはインストラクターの指導のもと、基礎知識の習得に専念しました。この時は業務の重要性をさほど理解できていませんでしたが、案件を実際に担当するようになり、自身の判断一つで会社に多大な損失を与えかねないことを理解し、そこから意識が変わりました。

審査業務は、単にリスクを回避するだけの受け身の仕事ではありません。例えば、取引先の経営状況が悪化した場合、いつ取引を中止するかのタイミングを見極めるには非常に高度な判断が求められます。保全策を講じた上で取引を継続し当社の利益を最大化する、という、いわばぎりぎりを攻める判断の重要性に気づいた時、この仕事は守りだけれど攻めている「戦略的守り」であることを実感しました。

この「戦略的守り」を実践するためには、取引現場に立つ営業担当者との密なコミュニケーションが不可欠です。財務諸表のデータチェックだけでは背景などの実態を正確に把握できないため、営業担当者と顔を合わせて信頼関係を築いています。

先輩から後輩へと受け継がれる
育成文化。
部署の垣根を超え、
個々の力を最大限に輝かせる環境へ

特に印象に残っているのは、入社2年目にインストラクターの先輩が異動される際「阿部のインストラクターでよかった」と言葉をかけていただいたことです。それからの仕事への大きな励みとなりました。今年からは、私自身が新入社員のインストラクターを務めています。自身の経験を余すことなく伝えたいと試行錯誤の毎日です。まだ経験は浅いものの、若手の気持ちがわかるという強みを活かし、同じ目線に立って一緒に考え成長していく姿勢を大切にしています。

一度営業の現場も経験してみたいですね。現場の視点を理解し、得た知見を審査の業務に活かせると「戦略的守り」をさらに進化させて精度を高めることができそうです。この会社には、部署の垣根を越えて協力し合い、個々の力を最大限に発揮できる環境があります。それぞれの役割を果たすことで会社という一つのチームを成長させていく、その一員として、また会社の利益を守る「守りの要」として、常に専門知識とスキルをアップデートしながら経験を積むことで、より専門性の高い人材になることを目指しています。

A Day in My Life

メールを確認し、営業担当者から届いた問い合わせや回答に目を通すことから一日が始まります。始業後は、日々寄せられる取引先の審査業務(与信管理)や、契約書のリーガルチェックに取り組みます。緊急の依頼が舞い込んだ時は、背景を深く理解するために担当者のデスクへ直接足を運び、対話を通じて情報を集め、迅速かつ的確にアドバイスします。

午後は、自身の審査業務と並行して、新入社員の指導。基礎知識を教えるだけでなく実際の案件を通じて実践的なノウハウを伝えます。また、営業担当者との信頼関係を築くため、積極的に営業部署のメンバーなど様々な人たちと関わり情報交換を行います。また、退社後の空き時間などを利用して、会社の資格取得支援制度を活用し、業務に関する知識を深めるための勉強もおこなっています。