internship entry

My career Turning Point

04
建築・鉄構部門PCa営業部東日本PCa課
R.F2020年入社

不可能を「可能」に
チームで挑む
億単位の仕事


オリジナル建材を武器に
現場の課題へ挑む。
憧れの商社で億単位の案件を
任される醍醐味

私は、プレキャストコンクリート製品「スーパーKHスラブ」の営業を担当しています。この製品を唯一販売できる立場を強みとし、類似工法との違いを明確に説明しながら提案活動を行っています。現在、建設業界では現場の職人不足が深刻化しており、工場生産によってあらかじめ建材を組み上げ、現場の労務を大幅に削減できる当製品は「現場に優しい建材」として高く評価され、引き合いが絶えない状況です。

もともと商社には憧れがありました。特にこの業界は、扱う金額の大きさや、自社製造の商品を持たないからこそ何でも扱えて社会を最適な形に創り上げられる可能性に魅力を感じています。億単位の大きな案件を任されると手応えを感じますね。

入社後すぐは材料調達で納期調整などを担当していましたが、現在は営業としてより幅広い業務に携わっています。特に、数年先を見越して工場の生産能力を管理・調整する「山積み管理」は、長期的な視点が求められる重要な業務のひとつです。

オーダーメイド営業の難しさ
納期と品質、交渉と調整の狭間で
突然訪れた試練の引継ぎ

扱う製品は全てオーダーメイドとなるため、個別の現場ごとに図面を一から作成し、施工現場への納品から逆算する緻密な進捗管理が不可欠です。たとえお客さま都合で設計変更があっても工程を遅らせるわけにはいきません。そのため、納期を最優先に考えて調整しつつ、物理的に不可能な場合は、遅延日数などの具体的な根拠を示して理解を得るための交渉力も求められます。

入社当初は、無論そのような調整力も交渉力も備わっていなかったので、メーカーの回答を深く理解せず、安易にお客さまへ伝えたこともありました。未熟だった私が大きく成長する転機となったのは4年目のことです。それまで指導担当だった先輩が退職したため、途中から案件を引き継ぐことになったのです。引き継いだ案件の中には、納期が非常に厳しい上に、メーカーが技術的に対応不可としていたところ、お客さまには可能と伝わってしまっていた案件もありました。まさに板挟みという絶望的な状況から、この難題に取り組むことになったのです。

粘り強い交渉でつかんだ
理解力と対応力、そして自信
背水の陣で臨んだ経験が
成長の鍵

前任者から引き継いだ困難な案件でしたが、まずお客さまへ正直に事情を説明し、仕様の変更をお願いしました。粘り強い交渉を重ね、最終的にはご納得いただけました。同時にメーカー側とも、従来の自動ラインではなく個別対応の製造ラインであれば実現可能ではないかと交渉を重ね、型枠を安く早く手配できる業者を紹介するなど、解決のためにあらゆる手を尽くしました。最終的に、お客さまには納期を1週間延期していただき、なんとか納品することができました。

なにもかも投げ出したくなるほど思い詰めた時期もありましたが、この経験を通じて工場の生産能力や技術的制約を深く理解できたことは大きな財産となりました。関係者と真摯に向き合う中で強固な信頼関係を築けたこと、そして何よりも難局を乗り切って自信を得られたことは最大の収穫です。この経験があったからこそ、できないことをただ断るのではなく理由を具体的に説明し、代替案を提示できる本当の交渉力が身についたと感じています。

指導者、
そして
チームリーダーとして。
「チーム戦」で挑む刺激的な
毎日と、私の目指す未来

4年目からは新入社員を指導するインストラクターも務めつつ、チームリーダーとして後輩3人をまとめており、日々彼らの指導にあたっています。この立場になって、後輩に教えることにより、あいまいだった自分自身の理解が明確になると気づきました。

この仕事は決して楽ではありませんが、毎日が変化に富み、退屈することのない刺激的なものです。億単位の案件を扱い、若いうちから大きな取引に携われることは商社の醍醐味だと感じます。私の部署は個人の成果を競うのではなく、チームでひとつの目標に向かう「チーム戦」の意識が強い職場です。私自身は価格交渉などの大枠を担い、後輩たちが現場の実務を進めるという役割分担で、互いに頼り合える関係を大切にしています。

今後も、お客さまから「まず相談される存在」を目指し、チーム一丸となって貢献していきたいです。この仕事は美談だけでは語れませんが、その厳しさの先にこそ、本当の充実感があると確信しています。

A Day in My Life

建設現場は朝早くから稼働しているため、トラブルや問い合わせに対応できるよう、始業前にメールをくまなくチェックします。午前中は、客先へ訪問しての打ち合わせや社内での見積書の作成などを行います。午後は、製造を担うメーカーとの打ち合わせが多くなります。生産スケジュールを見据えながら、どのタイミングで製造ラインに乗せるか、価格はいくらに設定するかなど協議します。退社前には残務処理や翌日の準備。チームリーダーとして後輩たちの進捗を確認し、相談に乗るのもこの時間帯です。案件の状況や業務量によっては遅くなる日もあります。日々多忙ですが、オンとオフのメリハリをつけながらチーム一丸で大きな目標に向かって取り組んでいます。