MISTSを知る

TOP MESSAGETOPに迫る

鉄鋼商社の
機能・サービス体制を進化させ
自らの手でビジネスを創造する

代表取締役社長

田中 康博YASUHIRO TANAKA

  • 本内容は取材当時のものです。

PROFILE

1961年、奈良県生まれ。経営学部経営学科卒。学生時代は野球一筋。1984年に伊藤忠商事に入社。38歳まで大阪で不動産ビジネスを手がけ、その後、線材、ステンレス、自動車用鋼材、特殊綱など様々な鉄鋼製品に関わる。2018年に伊藤忠丸紅鉄鋼執行役員大阪支社長に、2021年4月に伊藤忠丸紅住商テクノスチール代表取締役社長に就任。

事業展望

3つの大手商社のバックボーンを活かし
付加価値向上と新規ビジネスに挑戦

伊藤忠丸紅住商テクノスチール(以後、MISTS)は、国内トップクラスの規模を誇る鉄鋼建材商社です。当社が扱う鋼材は、高層ビルやマンションなどの大型建造物、道路や橋梁などのインフラ建設に不可欠な建材で、我が国の社会や産業基盤を支える重要な役割を担っています。一つひとつの仕事が、形となって残っていくことは、私たちの仕事の大きなやりがいとなっています。

日本は少子化により、この先市場が縮小するとの懸念がありますが、これらの構造物や社会インフラについては、今後も継続して建造が進んで行くと考えられ、安定した需要が見込まれています。コロナ禍で、一時期、旺盛だったホテルについては、インバウンドの減少で一時の減速もありますが、近年好調な物流倉庫は、巣ごもり需要の影響で建設が加速していますし、公共事業などの土木案件は影響ありません。今後とも時代の変化を先読みし、機敏に対応していくことでさらなる発展を目指します。

当社の強みは、何といっても伊藤忠商事、丸紅、住友商事、総合商社大手3社のバックボーンを持つことです。3社の情報やネットワークを活用して、ビシネスチャンスを拡大することができます。また当社には、工事など様々な分野に精通した専門家が多数おり、今後、大きなアドバンテージになっていくと思います。

事業内容についても、単に鋼材を供給するだけではなく、加工や工事・工法、「FABB(ファブ)デッキ」(※)に代表されるオリジナル商品など、幅広い機能とサービスを提供しています。今後は、サービスの幅をさらに広げ、より付加価値の向上を目指します。また、ゼネコンや建設会社のニーズに応える新規ビジネスにも積極的にチャレンジしていきます。そのために工事や工法の専門性に長けた技術系人材の採用も積極的に行い、体制をより強化したいと考えています。

  • 「FABB(ファブ)デッキ」:予め工場で生産したMISTSオリジナルのプレハブ方式の床材。

仕事論

自ら道を切り拓くことで
商社ビジネスの醍醐味を堪能してほしい

私は学生時代、海外で仕事をしたい、繊維関係の仕事に関わりたいとの思いから、伊藤忠商事に入社しました。しかし、仕事というのは思い通りに行くとは限りません。はたして、配属されたのはマンションや住宅地の開発を行う不動産部門でした。

「こんな仕事のために商社に入ったのではない」という気持ちを抱えていましたが、その意識を変える仕事と出会いました。バブル崩壊により頓挫したゴルフ場開発の処理を任されたのです。処理方法はいろいろあり、取得した土地を整理していくらかでも回収するという選択肢もありましたが、私は社内を説得してゴルフ場の完成を目指す方向を選択しました。

開発には様々な調整が必要でした。地権者、行政、設計事務所、ゼネコンなど多方面に頭を下げ、協力をいただくことは大変な仕事です。しかし、その中で企画力や調整力を学ぶことができ、企業人として大きく成長できたと思っています。何事も実践でやり通してこそ、血となり肉となるのです。

その後も順風満帆だったわけではありません。38歳の時、今度はこれまで全く経験のない鉄鋼関係の部署に異動になったのです。商品も知らなければ、人脈もなくで、何の地の利もありませんでした。精神的にもきつく、へこんだのを覚えています。それでも前に進むために、プライドをかなぐり捨て、自ら率先してお客様からのオーダーをPCにインプットするなど、新入社員がやる仕事から始めました。注文を打ち込むことで数ある商品を覚えることができ、次第に業務にも慣れていきました。そして任されたのがステンレス部門の課長です。人にも恵まれ、部下や社内の様々な人に助けられながら職務に打ち込んでいると、やがてこの仕事でやっていける自信が持てました。

結局私は、入社当時に思い描いた海外にも行かなければ、繊維の仕事に携わることもありませんでした。しかし、思い通りにならなくても、組織で与えられた場で頑張り、自分で工夫しながら道なき道を切り開いて行ったことで、商社ビジネスの要諦を知らずの内に学んだのだと思います。学生時代に思い描いていた姿とは異なりますが、私は本当の商社マンになれた気がしています。

人材論

仲間と協力し、人とつながり、事が成り立つ
そのためにも前向きな人材がいい

商社の仕事に向いている人の条件を挙げるとすれば、「明るさ」、「柔軟性」、「耐性」の三つを持っている人だと思います。

「明るさ」は、困難に直面しても諦めず、明るさを忘れずに、目の前の業務に真剣に取り組んで行ける人です。時には、「何とかなる」「何とかしてやる」という楽天的な部分も必要だと思います。
「柔軟性」は、予期せぬ事に柔軟に対応する適応力ともいえます。もちろん、事前に次に何が起こるかを想像して、それに対して準備をする柔軟な頭も必要です。 そして、「耐性」。商社はお客様と資材を供給するメーカーとの間で調整する仕事です。相容れない要求を忍耐強くまとめなければいけない場面も少なくありません。どんな場面でも、冷静に状況を分析し、落としどころを見つめながらゴールに持っていくためには忍耐力も必要です。その意味で、失敗してもへこたれない鈍感力も大切だと思っています。

そして、仕事の中で成長するために必要なのは、「やる気」であることは言うまでもありません。常に、前向きに仕事に取り組み、挑戦して行くことで人は成長します。私もこれまで華麗な仕事人生とは言えず、愚直に挑戦して道を切り開いてきました。この原動力となったのも、やる気だったと思っています。

商社の仕事は、仲間と協力し、お客様や仕入れ先など多くの人とつながることによって成り立つことに面白味があります。学生時代、クラブ活動でも趣味でも遊びでも、いろいろな人と関わってきた経験はきっと役に立つことでしょう。また商社においては、新たなビジネスは与えられるものではなく、個人の工夫やチームの力を活かし創造していくものです。世の中の変化や客先のニーズを巧みにつかみ、苦労しても新しいビジネスを作り上げることは仕事としても面白く、うまく行った時の満足感は格別です。そんな商社の仕事の醍醐味を、当社ならきっと味わっていただけることと思います。

最後になりますが、明日のMISTSを担う意欲あふれる若い皆さんとお会いできる日を、心より楽しみにしています。

QUESTIONS &
ANSWERS

10問10答

大学では硬式野球部で活躍。リーグ戦でヒットを打ったときの思い出の一枚。

入社年
1984年 (伊藤忠商事株式会社)
出身学部・学科
経営学部 経営学科
出身地
奈良県で生まれ、法隆寺のある斑鳩町で育ちました。
学生時代の自分
野球とシーズンオフはアルバイト。
MISTSの印象
商品、業界に精通した人が沢山いるプロ集団。
自分の性格をひと言で
協調型。まずは人の話を聞くことから始めます。
趣味・余暇の過ごし方
最近は時間があると歩いています。
好きな音楽
学生の頃は憂歌団、ユーミン、サザンを聞いていました。
3カ月休暇が取れたら
東京は山がないので、山がある田舎でのんびりしたいかな。
応募者の皆さまへ
想像し、準備して対応すること。この継続が好循環を生み出す。

大学では硬式野球部で活躍。リーグ戦でヒットを打ったときの思い出の一枚。

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