増子進太郎 | 鍛造加工品部 鍛造加工品課

2つの組織を経験して

鍛造加工品部 鍛造加工品課
増子進太郎(2013年入社)
増子は鍛造加工品と呼ばれる製品を扱っている。鍛造加工品というのは、鉄を叩いて強くしてから、お客さんの要望した形状に加工をしていくというものである。そのため、素材メーカーや加工メーカーなどさまざまな取引先と調整を行いながら製品を作っていかなければならない。中でも鍛造加工品部が扱っている製品は、リング鍛造品という石油・天然ガスの掘削時に使用されるパイプを繋げるための接合用部品である。加えて、道路や鉄道の柱に使われている杭の接合用部品や変電所内の電圧を調整する際に使う部材も扱っている。入社後、同部に配属された増子だが、2年後の2015年7月に伊藤忠丸紅鉄鋼(MISI)に出向することとなる。これは、同部で扱う商材の一部(地熱発電で使用されるパイプ)をMISIに事業移管することとなった為であった。
2017年10月に出向から再び現在の部署に戻り、既存の商売以外の新たな客先を見つけて新規取引を構築するという新規拡販も行っている。
増子進太郎

0から組み立てることの
面白さと難しさ

増子が所属している鍛造加工品部は、お客さんから「このようなものを作れないか。」
という問い合わせに対して、素材メーカー、加工メーカーに協力してもらい、試作を繰り返して、製品を作るまでのルートを構築していくという部署である。そのため、素材や加工をどうするかを0から組み立てるアイディアが不可欠である。
関係先の協力がなければ、製品を作ることができないという難しい商売であり、客先の要望する製品ができるかどうかは全て増子次第である。「試作を繰り返して、ある部分を改良しようとすると他の部分がダメになることが難しいところであるが、苦労してやっと物になった時に嬉しさを感じる。」と増子は言う。

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他業界の会社との取引

増子がMISIに出向する前に、取引の流れを0から作ることができたという忘れられない案件がある。それは、東日本大震災を契機に目が向けられ始めた再生可能エネルギーに関連する案件だった。
地熱発電で使用されるパイプを扱っていた増子に、鉄鋼を取り扱ったことのない企業からの問い合わせの電話があった。具体的には新たに地熱発電事業を行いたいので、商品の説明をしてほしいという内容だった。「今まで鉄鋼に関するビジネスの経験がない企業からの依頼であったため、鉄鋼業界のことや発注方法、納入までの流れなど、一から説明をしなければいけませんでした。契約に関する考え方が異なり、締結までに何度も話し合いを重ねて何とか契約締結はできましたが、取引が始まると困難なことが起こりました。
地中を掘る掘削機は1日当たりの使用料が数百万円と大変高額であるため、稼働させない日が1日でもあると、その分無駄なコストが発生してしまいます。したがって、私が納入するパイプは、掘削機の使用日に合わせて納入しなければならず、納品が早くても遅くてもいけませんでした。また、現地での工事は24時間で行っているため、早朝や夜中に連絡が来ることもありましたが、掘削機を使用するタイミングに合わせられるように現場と頻繁に連絡を取って納入日を調整する必要もあります。現場で雪が積もった時は、製品を運搬するトラックを重機で引っ張り上げなければいけなくなるなど、納入の際にも困難なことが多々ありましたが、なんとか要望納期に納入することができました。
新たな事業を行う会社との取引は、契約の締結など大変なことが多かったですが、お客さんからは翌年も引き続き発注したいと言ってもらうことができたのは、本当に自信になりました。」増子が苦労して築き上げた取引の流れが地熱発電事業でパイプを販売する際の新たな取引の流れとなり、出向先から戻ってきた今でも出向先での収益の一翼を担っている。増子は需要と供給をマッチングさせるという商社ビジネスの本質部分を自ら作り上げたのだった。

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2つの組織を経験して

増子が2つの組織を経験して気づいたのは、出向先ではメーカーが作る既製品をいかにお客さんに買ってもらうかということが主流であるのに対し、当社では製品の形状から提案ができ、どういう業者と協力して作るかという『売る物を考えて提案できる』という点である。一方で、出向先では素材の供給という『川上』の仕事を経験でき、現在では客先に完成品を販売するという『川下』の仕事という2つの異なるビジネスを経験したことで、仕事の視野が広がり、増子の成長に繋がっていると実感できたのも強みである。
「出向中、MISI及びグループ会社の方々との会話において、様々な鉄鋼建材の需要が潜んでいることが分かりましたが、ビジネスにはつなげられませんでした。当社に戻ってからは、鉄鋼建材と鍛造品を問わずMISIからの商談が徐々に増えてきており、今後は自らがMISI及びグループ会社と当社との橋渡し役となり互いのビジネスが拡大できるような役割を担っていきたいです。
現在の目標は、メーカー・加工業者の皆様との人脈をどの程度持っているかで商談における提案の幅が決まってくるので、業務範囲を問わず自分のネットワークをもっと広げ、お客様にベストな提案をできるようになることです。そして、『増子に任せれば流れを作ってくれる』と言われるような人になりたいです。」

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どこで自分の興味のある業界に出会えるかわからない

今では商社業界の中で仕事をしている増子であるが、商社に興味を持ったのは就職活動の終盤だったいう。増子がさまざまな業界を見ていく中で、「商社で働く人というのは、人間関係で受注に繋げたり、技術的な知識で受注に繋げたりと人によって仕事の進め方が異なり、『その人次第でどうにでもなる。』というところが面白いと思いました。」このことは、増子が入社後に取引の流れを0から作ることに繋がることとなった。
自身の経験を踏まえて就職活動中の学生に伝えたいことは、「業界の決め打ちはしない方がいいと思います。それは、どこでどのような形で自分の興味になるのかわからないためです。また、ホームページだけで情報を収集するのではなく、実際に足を運んで先輩社員と合って会社の雰囲気を知ってほしいと思います。」

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先輩社員一覧

  • フロアーPCa事業部 九州システムフロアー課 徳永義幸(2005年入社)
  • 名古屋支社 間嶋浩明(1989年入社)
  • 土木建材部 土木建材3課 中谷佳祐(2011年入社)
  • 住宅建材部 住宅建材課 菊地孝之(2000年入社)
  • 棒鋼部 棒鋼3課 中本慎太郎(2008年入社)
  • 建築建材部 建築建材1課 山口俊(2009年入社)
  • 鍛造加工品部 鍛造加工品課 増子進太郎(2013年入社)
  • 棒鋼部 棒鋼1課 土岐舞子(2014年入社)